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第1回DT(気ばらし療法)研修「痴呆性高齢者にとってその人らしい人生とは 2」

2003年9月12日(日) 場所:東京しごとセンター

登坂ユカ氏

時代が変わっても園芸療法は伝わっていく・・・
登坂氏の園芸療法の取り組みは環境教育であり食農教育といえる。園芸を使った療法プログラムを用意し、内容を吟味する。「たのしい」「おもしろい」「またやりたい」「今日はひとつ利口になった」「もうこんな時間なの?!」と参加した高齢者の皆さんが、驚くほど集中し、リラックスできる場面が展開される老人保健施設「ルーエしもつま」での園芸療法の現場を紹介された。 この療法について「効果を見せてほしい」といわれても、心の成長を目に見える形で示すことはできない。しかし、参加者がひとり増えふたり増え、活動への施設の職員のバックアップが強くなればなるほど、園芸療法が確かに根付いていくと実感しているという。

後半は、五感を働かせて《ハーブソルト》づくりのワークショップ。
施設のお年寄りの手作りハーブ等をすり鉢に1種類ずつ加えながら何種類もすりこんでいく。「この香りは何でしょう?」「乾燥するとこうなるの!?」「おもしろいね」ワイワイガヤガヤ。最後に岩塩を混ぜ合わせてできあがり。誰もが心から楽しく参加できることが大事なことだと納得し、思いかけない実用的なお土産に大満足の実習となった。


野村豊子氏

回想法とは
「回想法とは何でしょうか?回想法とは、どのように行うのでしょうか?」回想法を実体験するために、今回の研修では2人ひと組になって、あるキーワードをもとに話を始める。例えば「小学校の頃の先生との思い出」、「子供の頃に家の中で隠れた場所は?」など。たくさん思い出すことができた方もいれば、あまり思い出せなかった方も。また『自分の人生を川の流れにたとえると、どのような川でしょうか』『分岐点はどのようなものだったと思いますか』などを紙の上に表現する体験学習もあった。この研修でライフレビューという体験学習を参加者自身が行った。

回想法に見られる可能性
「70-80代の方のお話を聞いていると、認知症の方のお話を伺っているというのではありません。様々な人生の川の流れをたどってこられた、目の前に存在している現在のこの方と、私どもが話させていただいていると考え、卓越した言葉だとか人生の叡智だとかが、限られた言葉の中にも出ていらっしゃるのだと思います。回想というのはそれを引き出す、出していただく良いきっかけになるのではないでしょうか」と語る野村先生。



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